ブリュッセルの道端・・・1994


ブリュッセルが初めてのヨーロッパ体験の始まりの地でした。

ヨーロッパ到着後の初スケッチです。
ブリュッセルのLombard St。
おじいさんが声を掛けてくれました。
最初はフレンチでそのあとは英語で
話しました。そしてまたフレンチで長々と
話してくれましたが残念ながら
フレンチはわかりません。
でも、絵をほめてくれているのは
分かりました。もう20年も前のことだとは
思えません・・・。
1994年6月、ベルギーのブリュッセルの空港に降り立ち、

それから3カ月間の列車の旅が始まる土地でした。

それまでに、カナダのバンクーバーで一年過ごしましたが

また、まったく違った空気感がそこにはありました。

3か月の列車の旅のうち初めの2日間だけ前もって

ブリュッセルのYHを日本から予約していました。

ネットもまだまだのころです。

手紙を直接やり取りして2日間の予約を取りました。

予約の後に、そのYHから

”お越しになる日を一同楽しみにしています。”と書かれた

絵葉書が送られてきました。

そのハガキ一枚で旅への不安が

一瞬でときめきに変わっていました。

人の優しい気持ちは世界共通です。



空港から地下鉄にのってブリュッセルの市内へと・・・。

途中、自分の降りる駅を見落としそうになってキョロキョロしていると

年配のおじさんが”君はここで降りるんだ”と目くばせをしてくれたのを

憶えています。

ヨーロッパ初のスケッチをした場所で初めて声を

掛けてきてくれたのもブリュッセルの道すがらのおじいさんでした。


色んな問題があることはわかります。

ただ、そこは色んな人にとって愛しい場所でもあります。

それだけは紛れもない事実です。

誰かが愛しいと思う場所を壊すことで解決できることって・・・

あるのでしょうか・・・。











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