未完成の誘惑
![]() |
雑誌EastSide用挿絵(2009) 頭の中は未完成の宝庫です。 |
貧困の地域に2カ月間そこでの人々の暮らしと
同じ条件で暮らす。
よくあるパターンなのかもしれませんが、
ドキュメンタリーと言うだけで十分に何かひかれるものがあります。
”良し悪し”はあると思いますが
『カメラがとらえたこの時間を見て、あなたはどう
思いますか?どう感じますか?』には間違いは
なさそうです。
メッセージがギラギラ詰まった作品にはない
?マークの余韻を感じます。
きっと絵にもそんな部分があるのだと思いますが
なかなかそこまで行きつけません。
ピカソの作品の中で完成なのか未完成なのか
わからない作品があります。
NYの美術学校の同じクラスのおじさんが
『あれはわざと未完成にしたんじゃないんだ、
どうやって完成させるか分からなかったんだ』と
言ってたようなことを以前に描きましたが、
何十年たっても何をもってこれで良しとしたのか
わからない事が議論になるピカソの試みこそが
ARTなのかも知れないですね。