小さな奇跡・・・。



桜の木が枯れました。

今年の春に植樹したのもで

庭に桜を植えるのは良くない、

と言う迷信もあるのですが、

偶然、誕生日に頂くことになったのと、

冬を越したあとに見る桜はまた格別なので

庭の隅っこに植えることにしたのです。


頂いた時には根も葉も弱っていて心配でしたが

その時期の朝夕の涼しさで少しづつ元気なって

2週間くらいすると、葉もしっかりとしてきたので

安心していました。



それが、この夏の北海道らしくない暑さと、虫の異常発生。

香りの強い桜は標的にされて、せっかっく元気になった葉は

虫食いだらけになっていました。



世話をすることを怠けていたことを後悔しても、

もう遅かったです。

日に日に葉は茶色く硬くなって、

そして枯れてしまいました。




この桜が枯れそうになってるの発見する数日前に、

虫が死んでいるのを見つけました。

森の中なので、虫の死骸なんかはどこにでもあって

珍しくないのですが、

その虫・・・人間にそっくりだったのです。


その横たわった虫の姿を見ると

弔わない訳にはいかない気持ちになって

桜の木の下に小枝の墓標を立て、その下に埋めました。


その後に枯れたので

何か良くないことが起きそうな気持ちになったのもちろんです。



枯れてしまった桜を見ていて

埋めた虫のことが気になって

根元の墓標を見ました。


なにか縁起の悪いことをしてしまったかなと思いながら

それを見ていたら、その周りにあまり見たことのない草が、

いつもの草に混じって芽吹いていました。



見たことない形の草の葉だな・・・と、

ふと・・・気になって


その葉を触ってみると・・・








桜の香りがしました。





もう少しで、気が遠くなるくらい増えきたオオバコと一緒に

刈ってしまうところでした。



なんでもないことが何か特別な事に思える時って、こんな感じです。




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